
車は週一回ぐらいしか乗らないので、普段はバッテリー電源(マイナス極)を切って駐車しているのですが、バッテリー電源を切ると、カーオーディオのメモリーが消えてしまうものがあります。現在搭載しているカロッツェリアのFH-6500DVDの場合、「ステアリングリモコン設定、デモモード、時計」のメモリーが消えてしまうので、これらついては毎回設定しています。そこで、バッテリー電源を切ってもカーオーディオのメモリーが全て残るように、カーオーディオにメモリー用電池を取り付けたいと思います。

先ず、カーオーディオのメモリーが消えてしまうまでの時間を確認しておきましょう。バッテリー電源を切った後、約20秒経過してバッテリー電源を入れると、カーオーディオのメモリーは消えていました。これは、タコメーター内の時計の液晶が消える時間と同じようです。それでは、カーオーディオを取り外して、メモリー用電池を取り付けていきましょう。尚、カーオーディオの取り外しの詳細については、
エアコンパネルを交換する(2)をご覧下さい。

カーオーディオを取り外しました。赤色丸印がカーオーディオ背面に接続していたコネクタで、赤色矢印がバッテリー電源線(黄色)になります。そして、黄色矢印がアース線(黒色)で、これは黄色丸印のオーディオブラケットからアースを取っています。

カーオーディオの回路図(バッテリー電源のみ)です。バッテリー電源は、バッテリー電源線(黄色)からカーオーディオに入り、アース線(黒色)を通って接地されています。

今回作業する回路図です。新しく取り付けるメモリー用電池(12V)は、現行のバッテリー電源と同時に並列接続すると危険なので、2つの電源が別々に作動するように、リレーを追加しました。

これがメモリー用電池で、パナソニック製のLR-V08/1BPです。12Vのアルカリ乾電池で単5形の大きさなので、それに合う電池ボックスも用意しました。こんな小さい電池でよいのか分かりませんが、メモリー用のため電気は食わないと思うので一度やってみましょう。

電池ボックスにリード線を取り付けて、メモリー用電池の電圧を測定すると、12.73Vでした。

写真は、追加するリレーです。エーモン製のコンパクトリレー(5極)で、スイッチの接点がA接点とB接点の2つあって、10Aまで使用できます。右側の2本の電線(青色、黒色)がリレーの入力線、左側の3本の電線(黄色、白色、赤色)がリレーの出力線です。

本リレーの使用方法です。リレーが作動する仕組みと、電装品を切り替える時の各電線の接続について書かれています。

矢印がリレーになります。リレーの入力線(青色)とバッテリー電源線(黄色)を黄色丸印のギボシ端子で接続し、リレーの入力線(黒色)とアース線(黒色)を赤色丸印の分岐コネクタで接続しました。ここで一度、バッテリー電源をON/OFFした時に、リレーの出力線が導通するかテスターで確認しておきます。バッテリー電源がOFFの時は、リレーの出力線の白色と赤色が導通し、バッテリー電源がONの時は、リレーの出力線の黄色と赤色が導通しました。

次に、リレーの出力線とメモリー用電池ボックスを配線しましょう。黄色矢印がリレーで、赤色矢印がメモリー用電池ボックスです。リレーの出力線(黄色、赤色)とバッテリー電源線(黄色)を黄色丸印のギボシ端子で接続し、リレーの出力線(白色)と電池ボックスのリード線(赤色)を赤色丸印のギボシ端子で接続しました。また、電池ボックスのリード線(黒色)とアース線(黒色)を赤色丸印の分岐コネクタで接続しました。

これで配線作業が終わったので、今回取り付けたメモリー用電池が正常に作動するか確認しておきます。バッテリー電源を切り、カーオーディオのメモリーが消える約20秒後、再びバッテリー電源を入れると、カーオーディオのメモリーは消えず残っていました。

しかし、1日経過して再び作動確認すると、カーオーディオのメモリーは消えていました。メモリー用電池の電圧は5.49Vだったので、電圧不足が原因でメモリーが保持されなかったと思われます。カーオーディオの取扱説明書を見ると、使用電圧範囲は10.8~15.1Vと書いていたので、今回使用した電池(LRV08)の容量約45mAhでは、約6.4時間しか持たなかったことが分かりました。よって、メモリー用電池を約1週間持続させるには、1000mAh以上の電池容量が必要となります。ということで、今回はここで終了します。次回は、今回よりも大きな容量の電池を使って、再度取り付けた内容について掲載します。
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