
最近、走行中にブーストを0.76以上掛けて4000回転以上になると、室内のどこからか激しい風切り音のような「ボボボー」という異音が聞こえるようになりました。経験上、おそらくダイレクトイグニッションコイルの点火不良が原因と思われます。

過去に4度、ダイレクトイグニッションコイルを交換しており、これまでの交換歴が上の表になります。6気筒のシリンダー番号を車両前方から[№1~№6]とすると、1度目と2度目は、元々付いていた純正品のコイルが[№1]と[№3]で不良となりました。そして3度目と4度目は、1度目と2度目で交換した中古品のコイルが[№3]と[№1]で不良となりました。また不良の症状は、高ブースト時におけるコイルの点火不良が多い傾向です。今回も今までと同様に、シリンダー番号順[№1→№6]に正常コイルと交換して走行確認し、不良コイルを特定していきたいと思います。それでは、シリンダー番号[№1]のダイレクトイグニッションコイルを取り外しましょう。

エンジンルームの写真になります。丸印が、シリンダー番号[№1]のダイレクトイグニッションコイルです。尚、オーナメントはコイルとハーネスの熱劣化防止と整備性向上のため、約13年前に取り外しています。

拡大すると、こんな感じ。ダイレクトイグニッションコイルには、ハーネスのカプラー(茶色)が接続しています。カプラー中央部の爪を押さえながら、これを外します。

カプラーを外しました。ハーネスの電線は、電源プラス、電源マイナス、アースの3極となります。

次に、丸印の頭8mmの十字穴付き六角ボルト(M5×20@0.8)を4本外します。

六角ボルトを外しました。これで、ダイレクトイグニッションコイルを取り外すことが出来ます。

外した六角ボルトの拡大写真です。

コイルを取り外すと、こんな感じ。中央部には、スパークプラグの上側が見えています。

これは取り外したダイレクトイグニッションコイルで、品番は22433-60U02になります。コイル本体の下部には、ゴム製のプロテクターが付いています。

コイル本体からプロテクターを外しました。左側がダイレクトイグニッションコイル、右側がプロテクターです。このコイル[№1]を正常コイルと交換し、後は逆順で取り付けて作業完了です。

シリンダー番号順に正常コイルと交換して走行確認した結果、今回の不良コイルは[№2]だと分かりました。実はこのコイル、元々付いていた純正品のコイルではなく、2度目の[№3]交換時に一緒に交換していた中古品のコイルでした。つまり、1度目と2度目に交換した同じバッチの中古コイルが、3度目と4度目と5度目(今回)で不良に至ったというオチです。今後、中古コイルは素性の分かった程度の良いもの使いたいと思います。これで、走行中にブーストを掛けても異音なく、心地よく走れるようになりました。
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