
さて今回は、右側ドアミラーを作動させる配線作業を行っていきたいと思います。本製品のドアミラー自動下降ユニットは、「製品1つでは左側か右側のドアミラーのみ作動可能で、左右とも作動させる場合には製品が2つ必要です」と記されているので、ドアミラー自動下降ユニットをもう1つ用意しましょう。前回まで行ってきた左側ドアミラーのみ作動させる配線図を書きました。左側ドアミラーと右側ドアミラーの配線の違いは、上方向用電源線が異なるだけで、他は全く同じ配線になります。それでは、ドアミラー自動下降ユニットの右側専用ハーネスを接続しましょう。尚、ミラーコントロールスイッチの上方向用電源線の詳細については、
ドアミラー自動下降ユニットを取り付ける(1)をご覧下さい。

矢印が右側ドアミラーの上方向用電源線(青/黒)です。

上方向用電源線を切断してギボシ端子をカシメました。

そして上方向用電源線のギボシ端子を、ドアミラー自動下降ユニットの右側専用ハーネス(黄、茶)に接続しました。

左側専用ハーネスと右側専用ハーネスを接続しました。ここで一度、ミラーコントロールスイッチとドアミラー自動下降ユニットを接続して、左右のドアミラーが作動するか確認しておきます。矢印がコントローラー本体で、丸印が手動スイッチになります。ACC電源の位置にキーを回して、ミラーコントロールスイッチでミラー角度を調整していると、専用ハーネスのヒューズ(5A)が2つとも切れて、左右のドアミラーは左方向にしか動かなくなりました。

これが切れたヒューズです。どうやら、右側専用ハーネス(緑、橙)を左側専用ハーネス(緑、橙)に接続したことで、過電流が流れてしまったようです。先に左側専用ハーネス(緑、橙)と繋いでいた下・右方向用電源線は、左右のドアミラーの上下方向モーターと左右方向モーターの両方に接続している共通線であるため、左側専用ハーネス(緑、橙)の接続だけで右側専用ハーネス(緑、橙)の役割を果たしていると思われます。よって、右側専用ハーネス(緑、橙)は接続しないことにします。そしてもう一つ対策として、右側専用ハーネスの電源は、左側専用ハーネスのACC電源線(ミラーコントロールスイッチ)にたこ足していたのですが、別系統のパワーウインドースイッチのACC電源線から取ることにします。

左側専用ハーネスと右側専用ハーネスを接続する配線図を書きました。それでは、パワーウインドースイッチのACC電源線を確認しましょう。

写真はパワーウインドースイッチの裏側で、矢印がパワーウインドースイッチのコネクタです。

コネクタを外して拡大すると、こんな感じ。パワーウインドースイッチのコネクタからは、9本の電線が出ています。矢印がパワーウインドースイッチ[助手席]のACC電源線(白/赤)になります。確認のため、ACC電源の位置にキーを回すと、12Vの電圧が出ていました。

ACC電源線(パワーウインドースイッチ)とドアミラー自動下降ユニットの右側専用ハーネス(赤)を接続しました。丸印は、電源取り出しの分岐コネクターです。再度、ミラーコントロールスイッチとドアミラー自動下降ユニットを接続して、左右のドアミラーが作動するか確認しておきます。

ACC電源の位置にキーを回して、手動スイッチをONにすると、左右のドアミラーが下降しました。そして手動スイッチをOFFにすると、ドアミラーは元の位置に戻りました。これで、左右のドアミラーを作動させる配線作業は完了です。右側ドアミラーに貼り付けていた扇形の補助ミラーは、もう必要なくなったので外しました。あと、付属のミラー下降・上昇時間の設定用スイッチを使って、丁度良いミラー角度になるように調整しておきます。ということで、今回はここで終了します。次回は、手動スイッチとコントローラー本体の取り付けを掲載します。
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