
最近アイドリング中に、車内の左リヤシートバック(背もたれ部)付近から異音(ビビリ音)が時々聞こえることありました。この異音の発生源は、車両が止まっていてエンジンだけが動いている状態なので、排気ガスによるマフラーの振動ではないかと思われます。

車両左側から見た写真です。丸印はマフラーのタイコ部(メインサイレンサー)で、この直上にリヤシートクッション(座面部)があります。一般にマフラーのタイコ部は、内部の膨張室で排気ガスが干渉する構造なので振動が発生しますが、この振動をゴムの弾力により吸収するのがマフラーリングです。現在付いているタイコ部のマフラーリングは、取り付けてから約12年経つので、これを機に交換しようと思います。それでは、マフラーリングを取り外しましょう。ちなみにマフラーは、 アペックスの N1エボリューションマフラーになります。

マフラーのタイコ部です。矢印がマフラーリングで、ゴムの損傷はなく伸び切ってもないようです。

拡大すると、こんな感じ。マフラーリングは、頭12mmの六角ボルト2本で固定されており、上側のボルトは車両右側からリヤサスペンションメンバーに、下側のボルトは車両左側からタイコ部後方ステーに取り付けられています。

これは、車両前側からのマフラーリング周辺です。マフラーリングの経年劣化でゴムが硬化した場合、タイコ部の振動は、矢印のリヤサスペンションメンバーへ伝わっていきます。

六角ボルトを取り外す前に、マフラーが下がらないよう、タイコ部後方ステーにパンタジャッキを掛けておきます。

CRC(KURE 5-56)をしっかり吹きつけ浸透させて、下側の六角ボルトを外しました。

次に上側の六角ボルトを外し、マフラーリングを取り外しました。作業は、寝転がって手を伸ばせば届きました。

これが取り外した収穫物です。マフラーリングと六角ボルト(M8×40@1.25)2本になります。マフラーリングは、ジュラン製のマフラーリングBタイプ(強化型ではない)です。

取り外した六角ボルトの錆を落として黒色に塗りました。六角ボルトにはワッシャーとスプリングワッシャーが付いています。

マフラーリングに嵌め込まれていたスリーブ(金属パイプ)を取り外しました。スリーブの寸法は、外径12.4mm、内径8.4mm、長さ26mmです。ということで、今回はここで終了します。次回は、マフラーのタイコ部のマフラーリング取り付けから掲載します。
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