
さて今回は、マフラーのタイコ部のマフラーリングを取り付けていきたいと思います。交換するマフラーリングは、ジュラン製の強化マフラーリングBタイプです。商品のパッケージには、ゴム硬度が約20%アップと書かれています。

新旧のマフラーリングを比較してみました。上側が取り外した古いマフラーリングで、下側が交換する新しいマフラーリングになります。大きさは、上側が縦44mm×横73mm、厚さ22.5mm、φ11穴ピッチ44mmで、下側が縦46mm×横70mm、厚さ23.5mm、φ11穴ピッチ40mmでした。φ11穴ピッチで比較すると、古いマフラーリングは約12年間で4mm伸びたことになります。またゴム硬度は、ゴム硬度の目安サイトから推定すると、上側が約80度で下側が約70度でした。古いマフラーリングの表面は艶がなくカチカチになっており、経年劣化でゴムが硬化して弾力を失っていました。

新しいマフラーリングにスリーブ(金属パイプ)を嵌め込みました。マフラーリングの穴径よりもスリーブの外径が大きく入り難いので、木片を当てて足で踏んで挿入しました。

左から新しいマフラーリング(スリーブあり)、新しいマフラーリング(スリーブなし)、古いマフラーリング(スリーブなし)になります。新しいマフラーリングにスリーブを嵌め込んでも、φ11穴ピッチに変化はありませんでした。

新しいマフラーリングを取り付けました。タイコ部のマフラーリングは一番荷重がかかる箇所なので、取り付けた時点でφ11穴ピッチは数mm伸びているように見えます。

拡大すると、こんな感じ。

車両前側から見たマフラーリング周辺です。

タイコ部のマフラーリング交換後、アイドリング中に左リヤシートバック(背もたれ部)付近から聞こえていた異音(ビビリ音)はなくなりました。そして、走行時のマフラーの振動は以前よりもゴムの弾力があるため、プルプルッと引き締まったように感じました。今回の異音発生の原因は、タイコ部のマフラーリングの経年劣化によりゴムが硬化し、マフラーのタイコ部の振動がリヤサスペンションメンバー、車体フレーム、後部隔壁、リヤパーセルシェルフ(リヤシートバック後方の仕切り棚)の順に伝わって生じたものと思われます。これで異音の問題は解決したのですが、マフラーリングはタイコ部の他、砲弾部に3箇所使っているのでこれらも交換したいと思います。

次に交換するのは、砲弾部前方のマフラーリングです。このマフラーリングは今まで交換したことがないので、現在付いているものは純正品になります。それでは、マフラーリングを取り外しましょう。

拡大すると、こんな感じ。矢印がマフラーリングで、ゴムの損傷はなく伸び切ってもないようです。マフラーリングの上側は、車体フレームから出たスタッドボルトで固定され、下側は砲弾部前方ステーに嵌め込まれています。

上側の六角ナットを外し、マフラーリングを取り外しました。下側のマフラーリング取り付け穴に、CRC(KURE 5-56)を吹き付けておくと作業が楽になります。ということで、今回はここで終了します。次回は、砲弾部前方のマフラーリングの詳細から掲載します。
[0回]
COMMENT