
最近、エアコンの電源を入れたり切る時に、運転席の足元から異音(ギャーギャー音)がするようになってきました。約5年前にも同じ症状があったので、その時はモードドアアクチュエーターを分解して、歯車の潤滑剤をグリスから速乾性潤滑スプレー(ドライファストルブ)に変更しました。その後、異音は解消していたのですが、やはり処置が適切ではなく、また持病が再発したようです。そこで今回は、異音の発生源と思われるアクチュエーター内の歯車について、動きの悪い所がないかを見ていきます。それでは、モードドアアクチュエーターを取り外しましょう。尚、エアコンはOFFボタンを押すと、アクチュエーターのアームは「FOOT」モードの位置になるので、この状態で作業します。

写真は、足元のペダル周辺です。ヒーターユニットの右側に、矢印のモードドアアクチュエーターが見えています。

ちょっと潜ると、こんな感じ。赤色矢印は、ヒーターユニット内の各ドア(VENT、FOOT、DEF)を開閉するリンク部品です。モードドアアクチュエーターは、黄色矢印のコネクションロッドを介してリンク部品と繋がっています。そして、コネクションロッドの先端に付いているロッドホルダー(白い樹脂部品)は、リンク部品のピンに嵌まっているので、先ずこれを外しましょう。

ロッドホルダーの下側に、細いマイナスドライバーを差し込んで持ち上げると外れました。

次に、モードドアアクチュエーターのブラケットを固定している丸印の十字穴付き六角ボルト(頭8mm)を3本外した後、矢印のコネクタ(茶色)を外します。

アクチュエーターを取り外しました。丸印の3箇所は、ブラケットの取り付け穴になります。

これが、取り外したモードドアアクチュエーターです。丸印の3箇所は、アクチュエーターとブラケットを固定している六角ボルトになります。

ロッドホルダーの蓋を開けてみました。ロッドの先端はネジ式ではないので、ホルダーを回転しても左右に動きません。

裏側の写真です。

アクチュエーターのブラケットを取り外しました。ということで、今回はここで終了します。次回は、アクチュエーターのケーシングの分解から掲載します。
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