
さて今回は、前回取り外したモードドアアクチュエーターを分解して、ケーシング内部の歯車の動きを見ていきたいと思います。ケーシングの上側と下側は、矢印の5つの爪で固定されているので、これを外します。

下側面の爪です。

上側面の爪です。

そして右側面の爪です。

ちなみに、アクチュエーターの裏側はこんな感じ。アクチュエーターのアームは、エアコンのOFFボタンを押した時の「FOOT」モードの位置になっています。

アクチュエーターのケーシングを開けました。上の部品がケーシング上側、下の部品がケーシング下側です。

ケーシング下側の拡大写真になります。ケーシング内部には、モーターと歯車がありました。各歯車の動きを確認するため、番号順に歯車を外していきます。

①の歯車を少し持ち上げました。矢印が歯車の軸になります。軸と軸穴の嵌合がかなり強くて、歯車が回転しにくい状態になっています。

②の歯車を少し持ち上げました。矢印が歯車の軸になります。①の歯車と同様、軸と軸穴の嵌合がかなり強くて、歯車が回転しにくい状態になっています。

①と②の歯車を外しました。次に、③と④と⑤の歯車を見ていきます。③はモーター軸に付いているウォーム歯車で、②の歯車との噛み合わせに問題ありませんでした。④の歯車は、軸と軸穴の嵌合が丁度良く、スムーズに回転しました。⑤は裏側にアームが付いている歯車で、④の歯車との噛み合わせに問題ありませんでした。以上から、①と②の歯車の動きが悪いことが分かったので、①と②の歯車の軸を少し研磨したいと思います。ここで一度、全ての歯車を外しましょう。

③と④の歯車を外しました。③のウォーム歯車は、モーター軸の根元からマイナスドライバーで押し出すと外れました。ということで、今回はここで終了します。次回は、⑤の歯車の取り外しから掲載します。
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