
さて今回は、ケーシング内部にある⑤の歯車を取り外して、①と②の歯車の軸を研磨していきたいと思います。写真はアクチュエーターの裏側で、このアームは⑤の歯車と嵌合しています。アームの軸受と⑤の歯車の軸はスプラインになっているので、矢印にマイナスドライバーを差し込んでアームを外します。

⑤の歯車とアームを外しました。

ケーシング内部にあった全ての歯車を外しました。矢印の2本の軸が、①と②の歯車の軸になります。この軸を家にあった耐水ペーパーで、歯車がスムーズに回転するまで研磨しました。

あとは歯車を組み立てて、グリスを塗布しました。

使用したグリスは、家にあったシャーシーグリースです。本当は、歯車が樹脂なので非石油系のシリコーングリースが良いらしいです。

アクチュエーターにブラケットを取り付けました。それでは、アクチュエーターを車両に取り付けましょう。

アクチュエーターにコネクタを付けた後、ブラケットを六角ボルトで固定しました。アクチュエーターは、エアコンのOFFボタンを押した時の「FOOT」モードのアーム位置にしておき、赤色矢印のリンク部品は、写真のように「FOOT」モードの状態にしておきます。そして、黄色矢印のロッドホルダーを、赤色丸印のピンに嵌めます。

ロッドホルダーをリンク部品のピンに嵌めました。最後に、エアコンの電源を入れたり切る時に、アクチュエーターから異音がしないか確認して作業完了です。

モードドアアクチュエーターの作動音が、とても静かになりました。これで、エアコンの操作をしても、異音に悩まされることがなくなりました。
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