
さて今回は、ライトスイッチの分解を行いたいと思います。前回取り外したライトスイッチ本体からコネクタハウジングを分離しました。構成部品は、左からライトスイッチ本体、接点切替台、コネクタハウジングの3つになります。そして、接触不良と思われるライトスイッチの接点は、コネクタハウジングの裏側にあります。

写真は、コネクタハウジングの裏側です。ここには3つの接点プレートがあり、左から順に右側ヘッドライト電源、クリアランスランプ電源、左側ヘッドライト電源になります。この電源の確認は、車両側ライトスイッチコネクタと各ヒューズボックスとの間で、テスターの導通検査により行いました。本ライトスイッチは、回転ツマミの軸を回すと、接点切替台が接点プレート上を上下に動きます。これにより、接点プレートがシーソー式に傾いて接点が切り替わるようになっています。スイッチの接点は、接点プレートの裏側下端にあるので、接点プレートを取り外しましょう。

接点プレートを取り外しました。接点プレートは、少し強い力で抜き取ると外れました。すべての接点表面には、汚れと酸化皮膜が付いていましたが、焼き付きや損傷はありませんでした。

これは、取り外した接点プレートの裏側です。左から順に右側ヘッドライト電源、クリアランスランプ電源、左側ヘッドライト電源になります。プレート下端に丸い接点があり、すべてに汚れと酸化皮膜が付いていました。それでは、コネクタハウジングと接点プレートの接点をお掃除しましょう。

掃除道具を用意しました。綿棒、耐水ペーパー(1000番)、接点復活剤です。

コネクタハウジング側の接点を掃除しました。綿棒で汚れを拭き取って、耐水ペーパーで酸化皮膜を除去し、仕上げに接点復活剤を塗っておきました。掃除前と比べると、かなり綺麗な状態になりました。

次に、接点プレート側の接点を掃除します。写真は、綿棒で汚れを拭き取った状態です。接点表面の大部分に、酸化皮膜が付着しています。

耐水ペーパーで酸化皮膜を除去し、仕上げに接点復活剤を塗布しました。ペーパーで擦った感想としては、一番右側の左側ヘッドライト電源の接点に、厚い酸化皮膜が付いていました。この厚い酸化皮膜が、左側ヘッドライトを点きにくくしていた接触不良の原因だと思われます。

掃除した接点プレートをコネクタハウジング裏側に嵌め込みました。そして、ライトスイッチ本体に接点切替台を置いて、コネクタハウジングを組み付けます。写真の接点切替台の位置は、ライトスイッチOFFになります。後は逆順で取り付けて作業完了です。

ヘッドライトの点灯を確認しました。ライトスイッチを何回かON/OFFしても、確実に左右のヘッドライトが点きました。しかも、各接点の掃除で電気の流れが良くなり、左右ともヘッドライトの光量がアップしました。

クリアランスランプのみ点灯しました。こちらも接点掃除の恩恵で、左右とも光量がアップしました。以上から、ライトスイッチなどの接点がある部品は、定期的なメンテナンスが必要だと分かりました。
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