
さて今回は、リヤウォッシャーホース内の水流を確認していきたいと思います。前回リヤウォッシャーモータの作動確認ができたので、ウォッシャータンクにて入れ替えたフロント用とリヤ用のウォッシャーホースは元に戻しました。写真は、室内側から見たリヤウォッシャーノズル周辺で、矢印がウォッシャーホースになります。

カーペットをめくると、こんな感じ。リヤウォッシャーホースは、リヤパーセルシェルフ(リヤシートバック後方の仕切り棚)にクリップ固定されています。

ウォッシャーホースを外しました。矢印はウォッシャーノズルの継手部分になります。

水流確認のため、外したウォッシャーホースを小瓶に突っ込みました。リヤウォッシャースイッチを押して、小瓶にウォッシャー液(水)が溜まるか確認します。結果、ウォッシャーモータの作動音は聞こえるのですが、ウォッシャーホースから水は出ませんでした。3つ目の原因として、リヤウォッシャーホース内の異物(ゴミ)詰まりが考えられるので、ウォッシャーホース内に空気を通して掃除しましょう。

自転車用空気入れにリヤウォッシャーホースを接続しました。ちなみに、車のタイヤはこの空気入れで入れています。

拡大すると、こんな感じ。矢印の接続部を片手で押さえながら空気を入れていくと、ウォッシャーホース内にあった水が押し出されて小瓶に溜まりましたが、小瓶の中に異物はありませんでした。腑に落ちぬまま掃除を完了し、ウォッシャーホースを元に戻して、再度リヤウォッシャースイッチを押して水流を確認します。結果、先程同様、ウォッシャーモータの作動音は聞こえるのですが、ウォッシャーホースから水は出ませんでした。それで、そもそもリヤウォッシャーホースにちゃんと水が流れるのかを確認するため、ウォッシャーホース内に水を通してみましょう。

手動ポンプ式ボトルの中に水を入れて、リヤウォッシャーホースを接続しました。そして、矢印の接続部を押さえながら水を送り込んでいきます。

手動ポンプ式ボトルの水が小瓶の矢印位置まで溜まったので、リヤウォッシャーホースに水が流れることが分かりました。ウォッシャーホースを元に戻し、再度リヤウォッシャースイッチを押して水流を確認しました。結果、またまた同様、ウォッシャーモータの作動音は聞こえるのですが、ウォッシャーホースから水は出ませんでした。以上これらの現象を考察すると、リヤウォッシャーホース内には異物の詰まりはなく、人間が押す手動ポンプ式ボトルの強い吐出力では水を排出できるが、ウォッシャーモータの弱い吐出力では水を排出できない状態にあると思われます。

そこで、リヤウォッシャーホースに組み付いている部品を確認していくと、矢印の位置にウォッシャータンクへの逆流を防ぐワンウェイバルブがありました。このワンウェイバルブ内部にあるダイヤフラム(ゴム膜の調整弁)が経年劣化して動きが悪くなり、ウォッシャーモータの弱い吐出力では弁が開かないと仮定すると、すべてがストンと腑に落ちました。

拡大すると、こんな感じ。ワンウェイバルブ表面には、矢印で水流方向が刻印されています。4つ目の原因として、ワンウェイバルブの作動不良が考えられるので、ワンウェイバルブを外した位置で水流確認しましょう。

ウォッシャーホースを固定しているクリップを数箇所外し、ウォッシャーホースからワンウェイバルブを外しました。写真のように、ワンウェイバルブの継手部分は緑色になっています。

水流確認のため、外したウォッシャーホースを小瓶に突っ込みました。リヤウォッシャースイッチを押すと、もの凄い勢いで小瓶に水が溜まって溢れ出し、周辺が水浸しになりました。これでリヤウォッシャー液が出ない原因は、ワンウェイバルブの作動不良だと分かりました。ということで、今回はここで終了します。次回は、交換する新しいワンウェイバルブの取り付けについて掲載します。
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