
さて今回は、前回破損した垂直羽根の連結部品の製作を行いたいと思います。写真は、吹出口本体に垂直羽根を置いた状態です。先ず、左右中央の垂直羽根下軸付近にあった部品が壊れていたので、ゴムシートで新しく作りました。

このゴムの外形寸法は、縦7mm×横7mm×厚さ3mmで、中央部は縦4mm×横4mmで切り抜きました。おそらくこの部品は、垂直羽根を左右に動かした時に、動かした位置で止まるようにする抵抗のようなものと思われます。

次は、垂直羽根の連結部品の製作です。写真は、折れた連結部品の大きいものを寄せ集めたものになります。これを計測すると、板厚が2mmで、中央部左寄りに縦5mm×横3mmの切欠きがあり、16mmピッチで直径約2mmの穴があることが分かりました。

垂直羽根の下側部分を拡大しました。矢印が垂直羽根の連結軸で、ここに連結部品の穴を嵌め込むことになります。

連結部品を製作する材料は、家の中に転がっていた結束バンド(幅7.2mm、厚さ約1.6mm)を使いました。材質はナイロン66なので、ポキッと折れずに加工しやすそうです。結束バンドの表面に尖った工具で連結部品の形状をケガキして、穴を5箇所あけ、マイクロニッパーでチョキチョキ切っていきます。

ちなみに、マイクロニッパーはエンジニア製のNS-04です。

垂直羽根の連結部品が出来ました。中央部左寄りにある切欠きには、水平羽根に付いている風向調整ツマミの凸部が入ります。

風向調整ツマミを左側から見た写真です。矢印の扇形の凸部が、垂直羽根の連結部品の切欠きに入り、垂直羽根を左右に動かすようになっています。

左右5枚の垂直羽根の連結軸を、連結部品の穴に嵌め込みました。穴の大きさは最初に直径2mmであけ、連結軸がいい感じに嵌るまで広げました。

そして、垂直羽根が連結したものを吹出口本体に置きました。ここで、垂直羽根が正常に動くか確認しておきましょう。写真は、垂直羽根を左側に動かした状態です。

こちらは、右側に動かしました。左右とも垂直羽根は連結部品に干渉せず、最後まで動きました。ということで、今回はここで終了します。次回は、水平羽根の連結部品の製作について掲載します。
[0回]
COMMENT