
そろそろ夏本番となってきました。今年もエアコンの調子は良いのですが、炎天下の屋外に駐車すると、時間が経って再び乗る時に、ある程度走行しないと冷風が出ないという問題があります。これは約16年前に、ラジエーターシュラウド(カップリングファンを覆う樹脂カバー)を取り外したことで、エアコンコンデンサーの冷却効率が悪くなったのが原因と考えられます。またその時期に、補助電動ファンも取り外し、現在はシュラウドも補助電動ファンも廃棄してありません。そこで、新しい汎用の電動ファンを購入し、エアコンコンデンサーの前側に取り付け、室内スイッチで電動ファンが作動するようにして、エアコンの冷風が出るまでの時間を短縮したいと思います。尚、室内スイッチは、普段全く使用することがないフォグスイッチ(メーターフードパネル右側)を、夏限定で利用します。

これが現在のエンジンルームです。シュラウドも補助電動ファンもありません。

ちなみに、シュラウドと補助電動ファンが付いていた時の写真です。当時は、アペックスのエアクリだったんですねぇ。

補助電動ファンの回路図です。補助電動ファンは、ラジエーターの水温が90℃以上になるとサーモスイッチが通電して、ラジエーターファンリレーの接点が繋がり、バッテリー電源で作動するようになっています。

それでは、純正の補助電動ファンの配線を見ていきましょう。写真は、フロント右側のラジエーターアッパーホース付近になります。丸印がラジエーター下側にあるサーモスイッチで、矢印がサーモスイッチのコネクタ接続部です。

サーモスイッチのコネクタ接続部です。左側のコネクタがワイヤーハーネス幹線側、右側のコネクタがサーモスイッチ側になります。左側のコネクタは、緑色がプラス極(イグニッション電源)、黒色がマイナス極(アース)の2極です。

こちらは、エンジンルーム内のリレーボックスです。カバー上面の下段に「BLOWER/RAD FAN」(送風機/ラジエーターファン)、上段に「FL 25A/RAD FAN」(ヒュージブルリンク 25A//ラジエーターファン)と書かれています。ヒュージブルリンクとは、バッテリー直下に置かれるヒューズ同様の部品で、ヒューズよりもアンペア数が大きいもののようです。

カバーを外すと、ラジエーターファンリレー(青色)とヒュージブルリンク(茶色)がありました。

そして、フロント左側の写真です。矢印の箇所に、補助電動ファンのコネクタが見えています。

拡大すると、こんな感じ。補助電動ファンのコネクタは、赤色がプラス極(バッテリー電源)、黒色がマイナス極(アース)の2極です。ということで、今回はここで終了します。次回は、フォグスイッチで電動ファンを作動させる配線について掲載します。
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