
さて今回は、フォグスイッチで電動ファンを作動させる配線作業をしていきたいと思います。最初に、フォグスイッチの配線を見ていきましょう。写真はメーターフードパネル右側になります。矢印がフォグスイッチで、フォグスイッチの下にライトスイッチが見えています。このライトスイッチはOFFの状態で、フォグスイッチだけを押してみます。

写真は右側ヘッドライトで、矢印がフォグランプです。今までフォグスイッチを押すと、フォグランプだけが点くと思ってましたが、クリアランスランプも一緒に点くのですね。ヘッドライト点灯の写真は、
ライトスイッチを補修する(2)をご覧下さい。ちなみに、ヘッドライトはR32系の角目ライトになります。

右側ヘッドライトを上から見た写真です。矢印にフォグランプのコネクタ(H3C型)が見えています。

拡大すると、フォグランプのコネクタから赤色(プラス極:バッテリー電源)と黒色(マイナス極:アース)の電線が出ています。

これは、今回作業する配線の回路図です。従来のサーモスイッチも作動するように、これと並列に新しいリレーを追加しました。また、フォグランプは普段使用することがないので、フォグランプからフォグコネクタを外しておきます。これにより、フォグスイッチを押してもフォグランプが点灯しないので、消費電力を抑えることができます。そして、フォグランプから外した右側フォグコネクタに追加リレーの入力線(コイル側)を接続し、他方、サーモスイッチの電線に追加リレーの出力線(スイッチ側)を接続します。

これが追加するリレーです。エーモン製のコンパクトリレー(5極)で、スイッチの接点がA接点とB接点の2つあって、10Aまで使用できます。右側の2本の電線(青色、黒色)がリレーの入力線、左側の2本の電線(赤色、黄色)がリレーの出力線です。白色の線は、今回使用しません。

本リレーの使用方法です。リレーが作動する仕組みと、電装品を切り替える時の各電線の接続について書かれています。

リレーを車両に取り付けるため、タブ端子と分岐コネクタを2個ずつ用意しました。

リレーの入力線(青色、黒色)にタブ端子をカシメました。

そして、タブ端子を右側フォグコネクタに接続しました。

続いて、リレーの出力線(赤色、黄色)とサーモスイッチの電線(緑色、黒色)を、矢印の分岐コネクタで接続しました。

あと、リレーの配線は周辺の部品と一緒に、矢印の結束バンドで束ねました。

ここで一度、エンジンを掛けた状態でフォグスイッチを押した時に、補助電動ファンのコネクタから電圧が出力するか確認しておきます。矢印のコネクタ端子間をテスターで測定すると、13.58Vありました。ということで、今回はここで終了します。次回は、電動ファンの詳細について掲載します。
[0回]
COMMENT