
約20年前から、バッテリーにアーシングケーブルを取り付けていたのですが、約3年前キルスイッチを取り付ける際に、アーシングケーブルがあるとキルスイッチが使えないので取り外しました。その後、仕様変更でキルスイッチは一旦使わないようになり、純正アースケーブル1本に戻しています。写真の矢印が純正アースケーブルで、丸印がボディアース取付部になります。しかし最近、バッテリーの容量を大きくしたこともあり、純正アースケーブル1本だけで、ケーブル容量が足りているのか疑問に感じています。そこで今回は、以前のようにバッテリーにアーシングケーブルを取り付けてみたいと思います。

ボディアース取付部の拡大写真です。黄色矢印がバッテリー側の純正アースケーブルで、赤色矢印がエンジンブロック側の純正アースケーブルになります。これらをカシメている取付金具は、丸印のアースボルトで固定されています。

アースボルトを取り外しました。丸印がアースボルトの取付穴です。取付穴の左側に、他のアース線の丸端子、純正アースケーブルの取付金具が見えています。

写真は、取り外したアースボルト(M6×12@1.0)です。アースボルトはねじ山の一部をめねじと大きく接触するよう変形させ、相手部材の塗装膜を剥がしながら締め付けることにより、電気の導通を確保しています。

新しくバッテリーに取り付けるアーシングケーブルを用意しました。写真は、エーモン製の純正交換用アースケーブルです。ケーブル寸法は、15sq(外径7.2mm)の長さ600mmで、片端にφ8mm丸端子が付いています。アーシングケーブルに必要な長さを測ると、丸端子の穴中心から370mmだったので、不要なケーブル230mmを切断します。

φ8mm丸端子の拡大写真です。黒色の絶縁カバーを横にずらすと、筒部(バレル)中央に四角い圧着痕が見えています。こちらの丸端子は、バッテリーターミナル側に接続します。次に、ボディアース側に接続する丸端子を作製しましょう。

φ6mm丸端子(14sq用)と絶縁キャップ(14sq用)を用意しました。アーシングケーブルに丸端子をカシメます。

圧着工具は、アイウィス(IWISS)製の「IWS-16」を使用しました。裸圧着端子(1.25sq~16.0sq)に対応しています。

アーシングケーブルにφ6mm丸端子をカシメました。左側がφ8mm丸端子(バッテリーターミナル側)で、右側がφ6mm丸端子(ボディアース側)になります。

φ6mm丸端子の拡大写真です。筒部(バレル)中央に四角い圧着痕が付いています。

φ6mm丸端子の裏側です。矢印に、圧着サイズマーク「14」が見えています。

あと、アースボルトを新しい黄銅製六角ボルト(M6×12@1.0)に交換します。

ボディアース取付部、純正アースケーブルの取付金具、他のアース線の丸端子をサンドペーパーで磨きました。

ボディアース取付部に、矢印の新しいアーシンケーブル(ボディアース側)を取り付けました。

そして、丸印のバッテリーターミナル(マイナス極)に、矢印の新しいアーシンケーブル(バッテリーターミナル側)を取り付けました。

バッテリーにアーシングケーブルを取り付けた後、エンジンを掛けてバッテリー電圧を測定してみました。写真のシガーソケット用電圧計は、エーモン製のボルトメーターです。先ず、シガーソケット用電圧計の測定誤差を確認しておきましょう。シガーソケット用電圧13.7[V]の表示に対して、バッテリー端子を直接テスターで測定すると13.87[V]だったので、シガーソケット用電圧は約0.2[V]低く表示されるようです。以後のバッテリー電圧は、シガーソケット用電圧を示します。次に、アイドリング時のバッテリー電圧を測定しました。左側が冷間始動後のアイドリング時(1200回転)のバッテリー電圧14.1[V]で、右側が1時間走行後のアイドリング時(650回転)のバッテリー電圧13.7[V]になります。このバッテリー電圧の差は、アイドリング回転数の違いによるオルタネーター発電量の差だと思われます。ちなみにネット情報によると、アイドリング時の正常なバッテリー電圧は13.5[V]~14.5[V]とされています。最後に、アイドリング時(650回転)に純正アースケーブル1本だけのバッテリー電圧を測定しました。結果は、アーシングケーブルを取り付けた時と全く同じ13.7[V]でした。これにより、純正アースケーブル1本だけでも電圧降下せず、ケーブル容量が足りていることが分かりました。今回、バッテリーにアーシングケーブルを取り付けたことで、アースケーブルの容量に充分余裕ができ、満足いく仕様になりました。またバッテリー電圧の測定により、現在のバッテリー電圧が正常だと確認できました。
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