
さて今回は、前回Aピラー下端の隙間に押し込んだアンテナ線の配線から見ていきたいと思います。配線作業の前に、助手席前のグローブボックスを取り外しておきます。グローブボックスの取り外しの詳細は、
アンテナアンプを取り外す(4)をご覧下さい。中央の白い箱はクーリングユニット(エバポレーター)です。その左横の矢印には、押し込んだアンテナ線が見えています。

グローブボックスの開口から左上を見ました。本来はグローブボックスの上側に、ランプやランプスイッチを設置している樹脂部品があるのですが、約2年前にエアコン不調があり、インテークドアアクチュエーターの作動確認をするため取り外して、そのまま撤去しております。丸印の1点目と2点目のクリップ位置に、アンテナ線を挟み込みました。このステアリングメンバーのクリップは、元々アンテナアンプの配線に使われていたものですが、すでにその電線を撤去しているため、アンテナ線の配線に利用しました。

グローブボックスの開口から右上を見ました。丸印の3点目のクリップ位置に、アンテナ線を挟み込みました。これで一旦、アンテナ線の配線は終了しておきます。

次は、電源線の配線を見ていきたいと思います。ETC車載器の電源はカーオーディオハーネスから取るので、カーオーディオを取り外しましょう。カーオーディオの取り外しの詳細については、
エアコンパネルを交換する(2)をご覧下さい。ちなみに、カーオーディオはカロッツェリアのMVH-5400で、その下に見えているのは、アペックスのSUPER-AFCです。

カーオーディオを取り外しました。カーオーディオ背面には、矢印の車両側コネクタを介して、オーディオ交換取付用ハーネス、カーオーディオハーネスが接続しています。

車両側コネクタから、オーディオ交換取付用ハーネスとカーオーディオハーネスを取り外しました。左側のオーディオ交換取付用ハーネスと右側のカーオーディオハーネスは、丸印のギボシ端子で接続しています。今回必要な電源は、左側矢印のバッテリー電源(黄色)と右側矢印のACC電源(赤色)になります。

こちらは、ETC車載器の電源線です。下側中央の丸印を基点として、左側にETC車載器の電源ハーネス(1.5m)、上側にバッテリー電源線(黄色)とACC電源線(赤色)(各0.5m)、右側にアース線(2.1m)が構成されています。

車両側のオーディオハーネスに、ETC車載器のバッテリー電源線とACC電源線を接続しました。丸印は、電源取り出しの分岐コネクターです。

車両側のオーディオハーネスを取り付けました。矢印は、先程接続したETC車載器のバッテリー電源線とACC電源線になります。残りの電源ハーネスとアース線は、グローブボックス開口付近へ導いておきます。

グローブボックスの開口から右上を見ました。丸印の3点目のクリップ位置に、ETC車載器のバッテリー電源線とACC電源線を挟み込みました。またアース線は、矢印のオーディオブラケット固定ナット(頭10mm)に締め付けました。尚アース線は、長さが基点から2.1mと長かったため、0.3mに短く加工しております。

ここで、ETC車載器にアンテナ線と電源ハーネスを接続して、作動確認をしておきたいと思います。エンジン始動後、ETC車載器の挿入口ランプ(緑色)が点灯し、「ETCカードが挿入されていません」の音声案内がありました。そして、事前に用意しておいたETCカードを挿入すると、「セットアップされていません」と音声案内がありました。またアンテナの方も、ETCカードを挿入しても未セットアップのため、ETCカード挿入口ランプ(緑色)は点灯しませんでした。まぁ、セットアップはETC車載器取付後に取扱店で行うので、現時点での作動確認はこれで「良し」とします。

あと、矢印の余った電線(アンテナ線と電源ハーネス)は、結束バンドで束ねてグローブボックスとオーディオブラケットの隙間に置きました。また、丸印のコネクタ側の電線は、ビニールテープ(黒色)で約20cm巻き付けました。最後に、配線作業のため取り外していたカーオーディオは、逆順で取り付けておきます。ということで、今回はここで終了します。次回は、ETC車載器の取り付けから掲載します。
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